2008年完成の草加せんべいの庭。

設計は家づくり学校でもお世話になった泉幸甫さん。

 

この建築は山香煎餅本舗の店舗兼体験施設です。

設計の勉強会の帰りに立ち寄ったため、体験施設の利用はできませんでしたが、

建築目的で訪問したので良しとしましょう。

 

 

体験スペースは通路を除き、建物に囲まれており、道路からは全体像が見えない配置になっています。

 

 

屋根はすっきりした印象にする為雨樋は無く、雨水は石を敷いたところに落ちる計画になっています。

とはいえ、人が通過する箇所には雨樋が欲しいため、竹で作られた雨樋が設置されていました。

 

 

壊れる不安があったため触れませんでしたが、鉄などで補強されているのかもしれませんね。

続いて店舗側の様子です。

一番素敵だと思ったのはこちらの床。

 

 

木のブロックが敷き詰められています。

店舗内が優しい印象で落ち着きを感じました。

また、木は個性があり全てを完全に平らにカットはできないため、不思議な揺らぎがあります。

素材の魅せ方、使い方が魅力的。

 

 

他には、

低い位置に高さ抑えた木製窓、黒い鉄の支柱、白い壁、窓から見える植栽、無垢材のカウンター。

木製窓を使用しているので外には深めの庇が付けられていました。

劣化が進みづらいように雨に対して対策がされていることも素敵です。

 

この建築から家の設計に活かせるポイントは、

 

○素材の使い方は自由

○木を使うところには気を遣う

 

草加せんべいの庭